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相模湾 歴史航路クルーズ 第一章


相模湾を舞台に頼朝の軌跡をたどる「相模湾 歴史航路クルーズ」第一章を開催いたしました

当日は天候にも恵まれ、実際の海の航路をたどりながら歴史に思いを馳せる、印象深い航海となりました。

 


 

葉山を出発し見慣れた風景に残る歴史

葉山を出発し、まずは小坪沖へ。
普段見慣れている小坪の風景ですが、この地でもかつて「小坪合戦」と呼ばれる戦いが起こったと伝えられています。

では、この合戦はなぜ起こったのか。
その理由は、この後たどる航路の中にあります。

歴史は、場所と場所がつながることで見えてくる。
そのことを実感しながら、航海は静かに始まりました。

 

援軍を阻んだ川

当日は風が弱く、機走で西へ進みます。

 


普段、熱海へ向かう際には沖合をまっすぐ進みますが、今回は歴史の舞台を確かめるように、陸地に沿って航行しました。

やがて酒匂川の河口に到着します。

 

鎌倉から伊豆・石橋山へ向かった頼朝の援軍は、この川の氾濫によって渡ることができず、引き返すことになったと伝えられています。
その引き返した軍勢が、小坪付近で平家方の軍と遭遇し、合戦へと発展しました。

 

先ほどの小坪の出来事と、この酒匂川の氾濫が、一本の線でつながる瞬間です。

航路をたどることで、歴史の出来事が現実の地形として立ち上がってくる。
まさに今回の航海の目的を象徴する場面でした。

 

小田原城を望みながら真鶴半島へ

さらに西へ進むと、小田原城の姿が見えてきます。

この地域一帯は、石橋山の戦いの舞台でもあります。
当時、この周辺では頼朝が激戦を繰り広げていました。

 


しかし援軍は到着せず、頼朝軍は敗北。
頼朝は山中を逃れ、やがて海へと向かうことになります。

 


私たちはその流れをたどるように、南へ進路を取り、真鶴半島を目指しました。

風も上がってきて、セーリングも楽しみながら伊豆半島を南下していきます。

 

岩海岸

頼朝が海へ出た場所真鶴半島の岩海岸沖に到着。
この場所から頼朝が小さな船で海へ出たと伝えられています。

 

山から海へ。
敗走の末の決断。


静かな海面を前に、その時の緊張や覚悟に思いを馳せる時間となりました。
頼朝ゆかりの地を実際の航路の中で確認し、私たちはそのまま熱海へ向かいます。


熱海につき、宿へ移動。

地ビールも楽しみ、遊びと学びと美食と、贅沢な時間が過ぎていきます。

 

伊豆山神社参拝
頼朝と政子の物語の地

翌朝は伊豆山神社を参拝しました。

伊豆山神社は、源頼朝ゆかりの三祈願所の一つとして知られ、北条政子との物語が伝わる場所でもあります。


境内には、頼朝と政子が腰かけていたと伝えられる岩も残されており、参加者の皆さまも、それぞれに当時の情景を思い描かれている様子でした。

帰路

良い風に恵まれた航海
翌日は葉山へ向けて帰航。

 

帰路では風も上がり、セーリングを楽しみながら相模湾を東へ進みました。
そして葉山港が近づく頃、最後に見えてくるのが旗立山です。

この山は、三浦勢が小坪合戦の際に指揮をとった場所と伝えられています。
出発時にはただの風景だった山が、航海を終えた今では、意味を持った場所として見えてくる。

今回の航海の締めくくりにふさわしい瞬間でした。

 

航路をたどることで見えてくる歴史

今回のクルーズでは、
歴史を「知る」のではなく、
歴史を「たどる」ことを目的としました。


実際の海の航路を進み、
土地や地形を自分の目で確かめることで、
歴史の出来事がより現実味をもって感じられたのではないかと思います。


ご参加いただいた皆さまありがとうございました!
相模湾の景色がこれまでとは少し違って見えるものになっていれば、何よりの喜びです!

次回 相模湾 歴史航路クルーズ 第二章 再起をかけて安房の国にたどり着いた頼朝、その足取りをたどる保田クルージングは6/20~21を予定しております