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Gill 2006年 RSクラス 全日本選手権 
一般女性が乗れる最速ヨットRS800がついに頂点に立ちました。社会人が真剣に楽しく競い合えるヨットレース、今年で3回目を迎えました。艇数も少ないし艇種もいろいろで他のクラスとは違った雰囲気のレースではありますがみんなとっても楽しんでいました。優勝クルーの五十嵐さんは身長150cmとっても小柄でかわいい女性です。国内・海外でバリバリ働くキャリアウーマン。1999年にヨットスクールでヨットを始めました。その後トッパー・レーザー・RSフィーバ・テーザー・セーリングスピリッツと乗り継ぎ2004年には憧れのRS800に挑戦することになりました。乗り始めた当時はどうなることかと思いましたが練習の成果がやっと出てきたようです。パートナーの谷村さんも40歳を過ぎてからトッパーでヨットをはじめ五十嵐さんと同じく乗り継いでRS800にたどり着きました。膝が悪くトラピーズ艇は無理だとあきらめていたのですがヨーロッパーで自分と同じような年代の方も頑張っている姿を見てか?奮起、RS800に挑戦を始めました。
2人の努力、継続力が今回は大爆発した大会でした。「継続は力なり」とはよく言ったものですね。RS200が有利という予測でしたが天候を味方につけ見事優勝した谷村・五十嵐さんおめでとうございます。今回は残念でしたが実力ではかなり競っていた激戦区、RS200のトップグループのかたもまたのチャンスをねらってください。来年は6月ころにRS ジャパンオープンを開催予定です。
                                           Hayamama  SC   Kazuyoshi Nakao

2006年11月19日の全日本のレースレポートが今回のチャンピオンとなりました五十嵐さんから届きました。

五十嵐さんからのレポート(原文のまま修正なし)
前日のプラクティスレースでは、全てのRS200に惨敗し、6位という成績。特段、大きな失敗もなかっただけに本番が思いやられるが、ここは一旦気持ちを切り替える。レース当日は、前日とはうって変わって5-6Mのプレーニング・コンディション。これはRS800の面目躍如のよい機会。さあ、頑張ろう。

1.第一レースはスタート直前2分前にタックで沈。これですっかりタイミングを崩される。スタートのコールから20秒近く出遅れてのスタート。周りの船の乱れた風をもろに受けて思うように加速できない。また、タックをしようにも艇速の違う船に囲まれ身動きとれず。スタートの良かったRS800井上・坪川ペアに先行される。途中、なんとか挽回しトップで上マーク回航。ジェネカーはまずまず、他の800にちょっと差をつけて下マーク回航。但し、油断は禁物。2上の直前ではタックに失敗し、止まってしまう。これがこの船の怖いところ。なんとか建て直したが、差が縮まった。加えて2下のマーク回航後、ジェネカーシートを整理していなかったため、3上のレグでシートが海面に流れ出て、結び目が緩んでラチェットから外れてしまう。後ろを気にしつつ、急いで結びなおす。何とか他艇を抑えてトップフィニッシュするも、あまり満足のゆく出来ではない。

2.第二レース。スタートは本部艇よりからドンピシャのスタート。これはかなり良かった。即タックし、RS200の木村&前田ペアをかわし、ポートでしばらく伸ばした後、タック。クリアエアの中を爆走し、後続を大きく離して上回航。そのままジェネカーを上げ、ジャイブポイントの目印にしていた赤い旗を過ぎてジャイブ。少しオーバーセール気味だが、走りはまずまず。大きな失敗もなく順調に3周周り、最後のフィニッシュに向かう。が、ゴール直前でジャイブを打つも、ブローが入り、そのまま沈。これで時間を少しロスしたが、当初のリードが大きかったため、なんとか1位を死守。但し、この沈により、トラッピーズのゴムが切れる、ジェネカーのラフが3センチ幅でトップから3分の1まで破れる、とのトラブル続出。トラッピーズのゴムはすぐ修理できたが、ジェネカーは直しようがない。もうジェネカーは封印かと落胆するクルーの前で、スキッパー、ジェネカーのラフの残り3分の2を3センチ幅でビリビリと手で切り裂き始める。何が起こったのか分からず呆然とするクルーに向かって、涼しい顔で「これで端の処理はできたから後は真ん中が破れてなければ大丈夫さ」と返す。さあ、この賭けどうでるか?

3.トラブルの修理に時間がかかり第三レースのスタートは出遅れる。本部艇側から遅れめでスタートし、即タックする。他の艇はスタボーを伸ばしており、周りにブランケなし。但し、コースはあまり良くなかったようで、途中、RS800熊谷・黒沢艇にミートするも、負けていた。相手はミートした後、即タックして同じ方向に。2艇でしばらく走り比べしながら上マークへ。今回は時計回りなので、その点、スキッパーに何度もリマインド。マーク回航はほとんど同時。少しオーバーセール気味だった相手艇のインをすり抜け、マークを回航し、ジェネカーを上げる。大丈夫だった!ラフを幅3センチに渡り切り裂いたおかげでサイズこそ少し小さいが、ちゃんとジェネカーとしての役目は果たしてる。下マークまでに少し差を広げて回航。そのままスタボーで上る。後は相手を完全にカバーすべくタックを繰り返す。2上を回り、森戸海岸付近のフィニッシュラインを捜す。見つけたマークの位置だとジェネカーは無理。アビームよりやや上り気味で走る。少し行ったところで、フィニッシュマークの誤りに気付き、軌道修正。ジェネカー上げて加速するも、最後、マークには入れず、ジェネカードロップしてフィニッシュ。もう少し早くマークの間違いに気付いて修正していたら、違ったかも。まあ、それでもこのレース、全体で3位だったので悪くはなかったか。でも距離が短いと少し厳しいか。

以上、レースレポートでした。今回の勝因は、予期しないトラブルがあった場合の対処を冷静に行えたことにあるとおもいます。ただ、これからジェネカーを修理に出すのですが、いくらかかるやら・・・・少し心配です。


RSクラス全日本選手権 2006年 成績表
  Gill RS Japan Nationals 2006          
        1レース 2レース 3レース 合計
  Entry List Helm Crew      
1 RS800 Tanimura Igarashi 1 1 3 5
2 RS200 Muromatu Akituki 3 3 5 11
3 RS200 Eizo Arai 6 5 2 13
4 RS200 Okamoto Keiko 5 4 4 13
5 RS800 Kumagai Kurosawa 2 6 7 15
6 RS200 Uchiyama Ishige 8 7 6 21
7 RS Vareo xs Nakao   4 2   DNS 28
8 RSVision Ohno Tommy 10 9 9 28
9 RS200 Maeda Kimura 7 12 10 29
10 RS Vareo xs Shinoda   12 11 11 34
11 RS700 Shinji   11 10   OCS 43
12 RS Feva xxs Kazu     DNS   DNS 1 45
13 RS Feva xxs Hiratuka   13 13   DNF 48
14 RS Feva xxs Nakagawa     DNS 8   DNS 52
15 RS Vareo xs Kanako      DNS   DNS 8 52
16 RS Feva xxs Kurihara   9   DNS   DNS 53
17 RS700 Dai   14   DNF   DNF 58
18 RS800 Inoue Tubokawa   DNF   DNF   DNS 66
18 RS700 Takeshi      DNS   DNS   DNS 66
18 RS Feva xxs Ehara      DNC   DNC   DNC 66
18 RS700 Hirai      DNC   DNC   DNC 66
18 RS Vareo xs Tuciya     DNC   DNC   DNC 66