【RS800】ツーマンスキフがもたらす最速の世界  

RSシリーズ最大級のRS800。このスタイルを見て想像するのは海のF1と呼ばれるインターナショナル14級である。ダブルトラピーズを備えたスキフタイプのディンギーで、アシメトリックスピネーカーを採用している点も共通。RS800は、インターナショナル14級と同様に現行の2人乗りディンギーで最高峰に位置するハイパフォーマンスボートといえる。  

No.5416 スマートなバウ先。ポールはステムを貫通してバウデッキへ収納される。ハルはGRP製のサンドイッチ構造だ。 デッキ内部は非常にフラットでオープントランサムを採用。ウイング後方にトラピーズ時のフットベルトがある。
RS800には、長い歴史を持つインターナショナル14級から派生した部分が多く見られる。RSシリーズを設計するフィル・モリソンがインターナショナル14級を代表するデザイナーなのだから当然でもある。しかし、規格限定級(クラスルールの許容範囲が広く、スピードの追求を目的に開発されるクラス)のインターナショナル14級の開発はエスカレートしすぎてしまう傾向も否めない。スピードを追求するあまりハル、マスト、ブームにカーボンなどが使用され、船体価格が上昇してしまった経緯がある。

コントロールシートは、メインカム周辺に集中する。これでクルー、スキッパーのどちらでも操作できる。 RS800ではセルフタッキングシステムを採用している。クルーはジェネカーとバランスに専念できる。
RS800はインターナショナル14級の高騰する船価をおさえ、世界的な普及をも目的にした「より身近な怪物マシン」といえるだろう。イギリス本国での全英選手権の出場数を比べてみれば、RS800の評価がある程度予測できる。英国のセーリング雑誌「Yacht & Yachting」誌によれば、インターナショナル14級は2000年の大会をピークに参加艇が減少傾向にあるが(2004年は45艇出場)、RS800は60艇平均の参加が見られる(2004年は70艇出場)。こうしたデータからもイギリスでRS800の普及は、目覚ましいものがあると認めて良いだろう。

凸状になる足場が左右2列見える。これはトラピーズからデッキに入るときに有効な足場だ。 RS800ではメイン、ジブともにセール形状を保つフルバテンでハイドセール社のマイラーフィルム製を採用
RS800のセーリングは、想像以上にパワフルである。巨大なセールをダブルトラピーズで支え、スキフの細長く抵抗の少ないハル形状により爆発的なスピードが生まれるのだ。また、クルーで乗ると限定すれば初心者でも豪快なハイスピードを体感できるのも魅力だろう。まるでドーパミンが放出されるような、ハイスピードの興奮的世界が待っている。 

豪快なセーリングだけに難しさを想像しがちだが、クルーなら比較的容易に怪物パフォーマンスボートに乗れる。 軽中風域でもセールパワーによって、高速プレーニングが期待できる。ハイスピードの世界は刺激的すぎる!
◎ボートスペック比較表
艇種 全長 全幅 重量 セール面積
インターナショナル14 4,267mm 1,829mm 74.25kg 18.58m2, スピン 無制限
49er 4,990mm 1,690〜,2,900mm 92kg 17.05m2, スピン 28.9m2
RS800 4,800m 1,880〜2890m 62kg 16.05m2 スピン 21m2
【Specification】
全長:4,800m
全幅:1,880〜2890m
重量:62kg
セール面積:16.5m2(メイン+ジブ)、21m2(ジェネカー)
どうしてRS800なのか?
一言で言えば「一般女性が乗れる究極のスピードディンギー」究極のスピード感を味わいたい。
一般女性しかもヨット経験が1年程度という場合RS800はあなたの願いをかなえてくれます。
RS200も男女のペアが多いがRS800もまた男女ペアが多い。もちろん簡単なわけではないが
強風での安全性や船体の軽さ 安定性などが丁度バランスがよい。強風でスピネーカーを展開しダブル
トラピーズに出ていてもティラーを離すことが出来るくらいヘルムのバランスがニュートラルである。
ハル重量が軽いため(シーホッパーと同じくらい)沈もするが1人で簡単に起こすことが出来る。
多くの女性クルーがスキッパーを探していることも特徴的だ。
            HSC スタッフ