9. スキル向上のためのドリル
content by Ben Tan
reviewed by James O'Callaghan
感覚を高めるためのドリル
軽風下で速く走らせ、風の変化を知らせ、不必要なラダ−の動きを減らし、また見ないでもセイルがラフしていることを教えてくれるのが「感覚」だ。
・ラダ−なしで
軽風下で試してみよう。センターボードを半分くらい上げて、ビームリーチからわずかにおとしてセイリングする。ボートをヒールさせたまま、後ろに移動してラダ−を上げ、ボートが風上に切れ上がってしまう前に、素早く前、センターボードの横に戻る(図9-1)。ボートのヒールを調整しながらリーチングし続ける。上らせるにはヒール、そしてベアするにはアンヒールさせる。

図9-1 ラダーをあげてセイリングする
・「壊れた」ティラーエクステンションで
ティラーエクステンションを外し、メインシートの末尾をティラーにクラブヒッチで結ぶ。そして、クローズ・ホールドあるいはリーチングでセイリングする(図9-2)。メインシートでラダ−をコントロールすると、不必要なラダ−の動きを取り除くようになる。もちろん、通常のセイリングでは、チョッピーなコンディションで風下へ細かくティラーを当てる動作(jabbing)をためらってはいけない。

図9-2 メインシートをティラーエクステンションとして使う
・目隠し
目隠しをしてクローズ・ホールドでセイリングする(図9-3)。他の感覚、すなわちボートのヒール角度、セイルへの圧力、ウェザーヘルム、耳元を横切る風、太陽の位置を信じよう。身体の表面で感じるそれらの情報が、コースを維持するための大きな助けとなる。

図9-3 目隠しをして風上をセイリングする。シャツのえりを頭の上まで引っ張り上げ、さらに帽子をシャツの上に引き込むか、あるいはハンカチを使って目を覆うこともできる
・ナイトセイリング
夜間レースを行うためにコーチを1人頼む。コーチに明かりを持って風上マークにいてもらえば、どこに向かえばいいのか分かる。制約された視界の中で、残された他の感覚は信じられないほどよくなる。そしてこの高まった感覚に応じてボートをステアリングすることを習得する。
安全上の理由から、夜間セイリングは本船行路から離れ、よく知っているエリアで行う必要がある。また、参加艇はそれぞれライトスティックをつけておくべきだ。
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