4 タック、ジャイブ、ペナルティ・ターン

content by Nick Adamson
reviewed by Alexandre Nikolaev and Lock Hong Kit




 ペナルティ・ターン

 ペナルティー・ターンは、720度ターンが2つのタックと2つのジャイブを含み、360度ターンが1つのタックとジャイブを含むという意味で、タックとジャイブと同種のものである。タックとジャイブのテクニックは重要である。しかし、さらに必要なことは――鋭くベアし、素早い手の動きによってスピードを維持することだ。
 通常、アップウインドでのペナルティ・ターンは、ボートはクローズホールドの状態にあるから、タックから始めた方が有利だ(強風下ではまずバングをリリースしておく)。同様に、ダウンウインド・レグではジャイブから始める。アビーム・リーチの場合は、どちらとも言えない。タックから始めてもジャイブから始めても大差はないから、他艇を避けてクリアな風を得続けるというような他の要因が考慮されなければならない。
 たとえば、上マークに触れてしまった後のペナルティ・ターンは、そのままスターボード・タックで進んでタックから始めれば、他艇の針路から離れ、周回後もクリアな風の中にとどまることができる。
 上手なペナルティー・ターンのポイントは以下の通り:
 アンヒールさせることによって、最小のラダー・アクションでベアさせる。ヘッドアップさせる際のわずかなヒールは有効ではあるがそれほど重要ではない。
 ボート・スピードとターンの進み具合に注意を払う。もしスピードが落ちているとすれば、ターンのペースを遅らせる。
 ターンの進度とセイルトリムの進度を合わせて、セイルがターンを通じて正しくトリムさるようにする。
 ペナルティー・ターンの目標は、可能な限り速く周回を終えることではなく、後退を最小にとどめることだ。アップウインド・レグでの720度ターンのタックとジャイブの間では、すぐさま次のジャイブまたはタックに移るのではなく、クローズ・ホールドのコースにとどまって、少しでも多くのスピードを得るようにする(図5.6)。ペナルティーを完了するためにはより長い時間がかかるが、この過程で風上前進することができる。


図4-6 720度ターンでは距離のロスを最小限にとどめる

真のセイラー対セイラーの闘いが行われるクラス、それがレーザーだ。ボートや装備に金をかけるのではなく、セイリング技術を磨くことがすべてなのだ。Nick Adamson



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