1 レーザーの準備
文=Steve Cockerrill and Jacqueline Ellis
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コントロールラインとメインシート
コントロール・ラインがきちんと働けば、セイル・チューニングやギア・チェンジは非常に簡単になる。全てのコントロール・ラインは伸縮しないもので、減力システムをつくるために、なめらかで摩擦に強い素材である必要がある。寿命を延ばすために、摩擦が多い場所が擦り切れる前に、ラインは逆にしたり、結び目をずらしたりする。
・メインシート
メインシートは、軽量で、手触りがよく、もつれにくいものでなければならない。非常に軽い風の中でのランニングやリーチングで、ブームを出しておくためには軽量のメインシートが有効だ。6〜7mm径のシートは、ブロックを滑らか通り、つかむのに楽だ。ブームをセンターラインから90度の位置を超えて出すためには13〜14のm長さが必要になる。メインシートの末端に8の字結びをつくる。メインシートに結び目ができてしまうのを防ぐために末端をハイキングストラップに結ぶ人もいる。
新しいメインシートは使う前に、つるつるした感じをなくすために、一晩水につけておく。トップ・マークでのもつれを最小にするために、レース前には、クローズホールドの間に水の中にメインシートを放り出して引きずるとよい。こうすることでメインシートのねじれがなくなる。
・カニンガム
図1.10の6:lテークルのシステムは、5〜6mm径・5.2mのラインと2つのシンブルでつくる。快適なハンドル(コラム参照)は、大きなテンションを掛けるために有効だ。強風時にカニンガムのグロメットがグースネックを越えて下に引けるように、カニンガムのシステム全体がブームのスターボード側に位置するようにする。しかし、こうするとセイルは一方に引かれ、反対のタックではセイルの形状が変わってしまう。これを避けるために、軽風時にはシステムが両側にまたがるようにし、風が強まったらシステムを一方にする人もいる。
編注)カニンガムのセッティングにについて スターボード・タックでスタートする際にセイルシェイプがきれいになる、そして強風時ポート・タックで下マークを回る際にカニンガムが引きやすい、という理由で、カニンガム・システムをポートサイドにセッティングするのを好むセイラーも多い。

図1-10 カニンガム・システム

・ブーム・バング
図1-11のブーム・バングの8:lテークルのシステムは、5〜6mm径・5.0mのラインでつくる。下のブロックに固定されるラインの部分はもやい結びをつくった末端から約l.8mとなる。バングを全てリリースした時に、マストが完全に直立するように、この位置を調節する。臀部がガンネルより外にある姿勢でバングを引くことができるように、末端は十分な長さが必要だ。よいスウィベルを使えば、ブームが外に出て入る時も、バングの調節がずいぶん楽になる。バングにシンブルを使うことは許されていない。
マストのアタッチメント金具(タング)の部分は高い負荷がかかるので、金具の周りの腐食と金具自体のストレス破砕を定期的にチェックすること。バングキーもまた高い負荷がかかるので、予備のキー(クラスルールで許可されている)をつけておく。下マークでバングを引く前にバングが外れてしまうのを防ぐために、ショックコードかビニールテープをブームに巻いてキーがはずれないようにしておく。
ボートがフリーレグに入ってしまうと、バングを調節するのはむずかしいので、上マークを回る前にバングをリーチングやランニングのセッティングにしておくこと。バングにマークをしておけば、正しいセッティングが簡単にできるから、上マーク回航後に再調節する必要はない。2章で推薦されるセッティングのポイントは、ブロックトゥブロックから20cmと30cmの位置だ。この位置をマークするために、ブームエンドのブロックとメインシート・ブロック(トラベラー・ブロック)との間隔が20cmになるようにメインシートを引き込み、バングのたるみをとって、下のバングブロックから出ているシートにマークする。30cmのマークも同様につける。違う色のマークが望ましい。他のマーキングシステムも使われているが、この方法が最も単純だ。

図1-11 ブームバング・システム
・アウトホール
10:lテークルのアウトホール・システム(図1-12)には5mm径・6.6mのラインを使う。結び目は末端が前になるように簡単につかめるように配置する。ラインのクリューエンドから、1.92mと2.41mそして4.40mの位置にマークする。これらの位置でループをつくり、最初と最後のループにシンブルを入れる。中間のループは、ラインの束をまとめておくためのものだ。
5mm径・長さ75cmのクリュー・タイ・ダウンを、ブームに3回巻き付けて、アウトホール・グロメットをブームにつけておく。両端に止め結びをつくっておくことを勧める。ブームにテフロンなどをスプレーしておけばタイダウンはスムーズにスライドする。
アウトホール・セッティングをわかりやすくするためには、ブーム・エンドにマーキングするとよい(図1-12)

図1-12 アウトホール・システム 右)ブームのマーキングは5cm間隔になっている(ブームエンドから始まる)。クリュー・タイダウンとセイルの間にアウトホールが通る三角のスペースがあることに注目
・トラベラー
トラベラーシステムは、5mm径・5.0mのシートを使い、大きなもやい結びをひとつつくるだけで簡単にできる(図1-13)。
ジャイブするとき2つのブロックがねじれるないように、2つのブロックはテープでしっかり固定しておく。
図1-13 トラベラー・システム