1 レーザーの準備

文=Steve Cockerrill and Jacqueline Ellis




 マスト

 トップ・セクションは、特にスピードがある時にアンヒール沈をした場合など、残念なことにベンド(曲がり)が復元しない。強風のセイリング後は、回しながらトップエンドから見て(図1-7)チェックしておく。曲がったままのマスト(パーマネント・ベンド)はレースでは違反だから、真直ぐにしておかなければならない(図1-8)。
 曲がりがわずかであれば、トップ・セクションを180度回して曲がりが前面に来るようにセットする。そして軽風でセイリングすればよい。そして後ろへの曲がりができるたびに180度回転させる。こうして前後にトップ・セクションを曲げることで、堅くなってくる。しかし、風の強い日にはトップとボトムの矢印が合うようにセットすること。こうするとプラスチック・カラーのリベットが後ろになり、トップ・セクションがリベットのところで折れる危険を減らすことになる。もう一つの選択肢は、フィッティングを交換することによってトップとボトムを入れ替えることだ。
 トップとボトム・セクションをセットするとき、きちんと合っていれば、ジョイントでの曲がりはなめらかになる。もしそうでなければ、セイルのクリューと、ラフの中央部との間に通常より大きなしわができる。きちんとフィットさせるためには、トップをボトムに差し込む前に、トップのカラー(ジョイントのプラスチック部分)とエンドキャップの周りに縮まないテープ(たとえば梱包用テープ)を巻くとよい。


1-7 パーマネント・ベンドの検査。トップセクションの下端をマストステップに当てて回しながら見る。
図1-8 トップセクションのベンドを真直ぐにする。ボトムセクションにセットし、両端をしっかりしたものにのせる。出っ張った方を強く下に押す。さらに強く押してみる前に、ベンドが直ったか確認すること